CLOSE

BIOGRAPHY

南 桂子

KEIKO MINAMI

1911年富山県〔現高岡市中川〕生まれ−2004年

南桂子は終戦の年に富山より上京し、30代後半は童話と絵画の制作に取り組んだ。
後に世界的な銅版画家となる夫・浜口陽三に伴って、より良い制作環境を求め、
1954年に43歳でパリに移住、すぐさま本格的な銅版画制作をスタートさせた。
フリードランデル研究所で銅版画技術を学び、数年のうちフランス文科省買い上げ、
当地の画廊との専属契約、ニューヨーク近代美術館やユニセフのクリスマスカードに採用−
いずれも50年代末までの出来事だが、この時期に定まった南の作品世界は、
その後続く約40年の制作活動において、いわゆる作風の変化や時代の影響とは無縁に温存され、保たれ続けた。
ただ50〜60年代の絵柄の多様性、斬新さ、そしてとりわけ抽出密度の高い無垢さには特筆すべき力がある。

「童話のような」と形容され、物語の一場面を感じさせる特徴をもつが、
同時に、つかみどころない夢や無意識を注意深くとどめおくような、繊細な世界でもある。
刺繍のステッチを思わせる、たどたどしさを残した線。
密に描きこまれた部分と、大胆に空けられた余白の対比。
一定温度を保った、抑制された色彩。
砂糖菓子のようなかわいさとは一線を画すストイックさや寂寥感、
淡々とした孤独が溶け合ったところに、他にはない魅力をやどしている。
南作品への愛着は、近年、世代や国境を越えますます広がりをみせている。

COLLECTION50音順

国内

  • 愛知県美術館、愛知
  • 大川美術館、群馬
  • 大原美術館、岡山
  • 青梅市立美術館、東京
  • 軽井沢現代美術館、軽井沢
  • 京都国立近代美術館、京都
  • 黒部市美術館、富山
  • 群馬県立近代美術館、群馬
  • 群馬県館林美術館、群馬
  • 慶應義塾大学アート・センター、東京
  • 国立国際美術館、大阪
  • 高岡市美術館、富山
  • たばこと塩の博物館、東京
  • 千葉市美術館、千葉
  • 帝国ホテル、東京
  • 東京国立近代美術館、東京
  • 栃木県立美術館、栃木
  • 富山県立近代美術館、富山
  • 富山県立高岡西高等学校、富山
  • 新潟県立近代美術館、新潟
  • 兵庫県立美術館、兵庫
  • 町田市立国際版画美術館、東京
  • 宮崎県立美術館、宮崎
  • ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション、東京
  • 武蔵野市立吉祥寺美術館、東京
  • 山梨県立美術館、山梨
  • 和歌山県立近代美術館、和歌山

海外

  • ヴィクトリア・アルバート美術館、イギリス(ロンドン)
  • テート・モダン、イギリス(ロンドン)
  • シンシナティ美術館、アメリカ(シンシナティ)
  • カンサス美術大学スペンサー美術館、アメリカ(カンザス州ローレンス)
  • ニューヨーク近代美術館、アメリカ(ニューヨーク)
  • ボストン公立図書館、アメリカ(ボストン)
  • ポートランド美術館、アメリカ(ポートランド)
  • ボルチモア美術館、アメリカ(ボルチモア)
  • レジオン・ド・ヌール勲位美術館・サンフランシスコ、アメリカ(サンフランシスコ)
  • ロサンゼルスカウンティ美術館、アメリカ(ロサンゼルス)
  • ワシントン美術館、アメリカ(ワシントン)
  • デュッセルドルフ美術館、ドイツ(デュッセルドルフ)
  • ハンス・ランゲ美術館、ドイツ(クレーフェルト)
  • パリ市、フランス
  • フランス国民教育省、フランス
  • フランス国立図書館、フランス
CV download